宇都宮市の発達センターで診療を引き受けるようになって丸2年が経ちました。
一般の小児科診療とは違ったスキルが必要とされるので、初めは前日は緊張でよく眠れないくらいでしたが、場数を踏むことで自分らしくやれる様になってきました。
ここでの私の役目は何か。育てにくい子ども、大切なのに何かうまくいかない、でも障害があるとは思いたくない言われたくないと言うご両親に、お子さんが「自分はやれば出来る、大好きな人達が自分を信じてくれている」と育っていける様に、一緒に考えていきましょうと伝えていけたらと思います。
発達センターの職員が言いました。
「大きくなって以前センターに通っていた子どもたちに会うことがあるのですが、愛されてきた子どもたちは違います。ああいうふうに育ってほしい。」
大変な育児で子どもがかわいいと思えないと苦しんでいる親御さん達もいます。一人で子育てするのは苦しい事もある。一人でがんばらないで愚痴も言いながら一緒に工夫していけるといいですね、と伝えたいです。
(2014,11,6)
この12月から宇都宮市子ども発達センターで月2回、診療を引き受けることになりました。
お話があってから施設を見学させていただき、市の相談・療育の流れを詳しく説明してもらいました。それによると、できるだけ早くに親子に関わり、不安なまま待たされる時間が少ないしくみに工夫されていると感じました。
職員の方々も子どもたちのためにはどうするのがより良いかと熱心で、いろんな職種の横の連携も良い感じです。
ご自分のお子さんがほかの子どもと違う様だ、育てるのが何だか大変と思っても、本当に障害だったらどうしよう、ずっとレッテルを貼られるのでは、大きくなれば問題がなくなって行くのではと思い相談をためらっている方もおられるとおもいます。
診察・ご相談はお子さんの特性を知り困っている事をどう和らげるかを考えるためで、診断名をつけるためではありません。「診断名をつけるのはそのお子さんにプラスになるように、具体的な対処のしかたも伝える事とセットにしなければ」と、同じセンターの先輩医師がおっしゃったことに強く共感しました。
その子にあった丁寧な育児は本当はすべての子どもたちに必要なことなのですが、中に特にかかわりに工夫の必要な子どもたちが居て、それにはいろいろな人の手助けを借りた方が、本人と親御さんの幸せにつながる、そうおもいます。
(2012,11,1)
どうも育てにくい、自分の育て方が間違っているのではないか、と悩んでいるお母さん。
もしかしたらそれはお母さんの育て方のせいではなくて、お子さんの特性のためかもしれません。お母さんが困っているだけでなくて、お子さんも困っているのかもしれません。
原因がどこにあるのか探りどうすればいいのか、一緒に考えてさし上げることは出来ます。
おおよそ次のような流れになります。
お困りのこと、心配なことをまずよくお聞きします。
それまでの発育やご家族のことなどアンケートに記入していただきます。
↓
言語、心理の面接と診察
適切な発達検査
↓
プロフィールの作成(お子さんの得意なこと苦手なことの推定)
↓
依頼してこられた方に結果説明、今後どの様に関わっていったら良いかのご説明。
必要があれば学校・幼稚園・保育園などへのレポート
診断名をつけられることはショックですし受け入れがたいのもわかります。。でもお子さんの特性をできるだけ正確に詳しく知ることは、どの様な援助を必要としているかを知るのに大切です。それも小さいうちに気づいた方が親も子もつらい思いが少なくて済みます。
レッテル張りではなくて、そのお子さんにあった育て方、教育を考えてあげる手だてだと思っています。
とはいえ、やっぱり大きな専門病院で診断を受けたいという方のお気持ちもよくわかりますので、ご希望の時はご紹介いたしますので遠慮なくお申し出下さい。
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