今日は昼休みに嘱託医を引き受けている保育園の健診に行ってきました。診察が終わった後職員に、病気はかかりながら免疫ができるものだから集団生活ではある程度通過儀礼のようなものでしかたがない、でもせっかくワクチンがあるものは受けるように園でも働きかけてくださいねとお願い。
忙しさでついやり損なうことがあるんですよね・・・・そうそう、判ります。
話をした職員方は子どもさんはもう10代後半だそう。「それならば、もし女の子なら子宮頸癌予防ワクチンをしておいた方がいいですよ」というと、ワクチン自体を知らない人もあり、知っているけれどためらっている人もあり。
ためらうのは一つには費用の高いこと、もう一つの理由はワクチンについて説明することが気恥ずかしいと言う話が出ました。費用のことは確かに3回で45000円ですから予想していましたが、何といって説明するかに躊躇するという話はあらためてなるほどねと思いました。
日本の家庭では親子が性について話をする機会は余り無いのかもしれません。改まって話をする事を考えるとどうも・・・というのは想像できます。
でも、本当はとても大切なこと。だからこれがいいチャンスかもしれないのです。もしお母さん方が1対1ではうまく話せないと思ったら私達小児科医や産婦人科医を利用してくれたらと思います。
まあ、忙しい先生は「ハイ注射ね・プスリ・終わり」かもしれませんが。
(2010,5,25)