もうすぐ6月。今在学中の臨床心理大学院は3年間なので、修士論文が通れば9月に卒業です。私の論文のテーマは「不登校の親支援」です。

元々の興味は発達障害のお子さん達にあったのですが、実際に相談を受けてみると不登校の中高生の比率が多かったのです。それならばこれを機会に不登校を総合的に見ることができる様に、親御さんを支援することがひいては子どもたちを支えることになると思いテーマに選びました。

  実際に初めに不登校の相談に来られるのは親御さんがほとんどで、ともすると本人に会うことはずっと後になります。実は自分自身もむかし「不登校の子どもの親」でした。学校へ行くなんて当たり前のことだと思っていたのに、ある日突然自分の子どもは行けなくなる。よそのお子さんが朝登校するのを見ながら、「なぜ?これからどうなるんだろう」というあの気持ちは、もう二昔以上も前なのに結構リアルです。

  その時相談に行った児童精神科医の先生は、親にとって嵐の海の灯台みたいでした。不安が持ちこたえられなくなると、何をすればいいのでしょうか、このまま見守ることで良いのでしょうかと助言を求め、その言葉で少し落ち着いてしばらくは様子を見ることができる。それを何度かくり返すうちに子どもが再び学校に行き始めました。

   勿論「不登校」という見かけは同じでも、一人一人理由も辛さも違います。でも、周りの大人が安定することは変化に大きく役立つと自分の経験から想像し、今回の研究論文でそれを確認したかったのです。5月末が最終提出期限。さまざまな研究からの結論はやはり私の予想した様に、「親御さんを支えることは子どもたちの回復にとって意味のあることである」となりました。

  今まで何となくそうではないかと思ってやってきたことが、根拠があることとしてご相談に乗れるとおもいます。風邪や下痢のように短期決戦とは行かないですが、一緒に前を向いて伴走してさし上げることはできます。

(2010,5,24)

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