最近はほとんどのお母さん方は母乳で育てたいと思っておられる様で、とても良いことだと思います。1ヶ月健診は母親と一緒に産婦人科で受けてこられるので、初めて小児科に来るのは3ヶ月健診のころが多く、中にはもう少し早ければ母乳がもっと出たかもしれないと残念に思うこともあります。
母乳だけでやっていけるかどうかは、産科から退院して1ヶ月、とにかくオッパイを吸って貰うことが大切です。
以下、昔々の自分の体験談です。
一人目。病院から家に帰り着くと急に赤ちゃんが小さく見え、自分が守っていかなければと言う思いですごく緊張。オッパイの含ませ方、抱き方、げっぷのさせ方、親子共々初めてのことで慣れないしくたびれて、飲んだか飲まないか分からないうちに赤ちゃんはうとうと寝てしまう。傍では心配そうなじじばばが、おなかがすいてるんじゃないの?ミルクを飲ませようか?と。こちらも不安になってミルクを飲ませたら、あっという間にミルクオンリー。ミルクは誰にでも飲ませてもらえて便利ですが、新米母親としては悲しかった。
二人目。2度目のことで不安はかなり少なくなり、育児にも慣れてきた。たっぷりでるオッパイではなかったようで、長い時間飲ませても直ぐに赤ちゃんはふにゃふにゃ言って、いつも足りない感じ。丁度子供らの預け先が見つからず4ヶ月ほど仕事に復帰できなかったので、腹をくくりミルクタンクになったつもりで、オッパイをくわえさせながら色々なことをしていた。ミルクは足さず。
結局赤ちゃんの体重はよく増え私も気持ちが安定。
三人目。初めから割とよく出ていた気配。でも産後8週で仕事に復帰。3日ほどで母乳はパッタリ止まる。
初めからたっぷりでる人も中にはいるのでしょうが、張っている割には余り出ないのが普通です。
更に緊張、不慣れ、睡眠不足、ストレス、があると出ない感じ。
よくあるのは、そこで足りないのではと心配になって
ミルクを足す→オッパイを吸って貰う時間が減る→脳にもっと母乳出してのサインが届かない→母乳の量が増えない→足りない→ミルクを足す のサイクルになって
ミルクオンリーになる、と言うケースです。
1.母乳の量が増える仕組み、乳首を痛めない抱き方吸わせ方、げっぷのさせ方を入院中によく教えて貰い練習する。
2.家に帰ったらお母さんが安心してオッパイを含ませていられるように周囲がサポート。
3.ただでさえ不安で自信がないのだから、周囲は「ミルクを足したら?」と安易に言わない。
4.赤ちゃんによって飲み方、げっぷの出し方、うんちのしかた、一人一人みな違うのだと思うこと。
5.もし分からなかったり不安だったら小児科で聞いたり経過をみてもらう。
ついでに、「子どもはできれば二人以上を」のおすすめ
一人目の子育てで、なんてしんどいと思っているお母さんへ
不思議なことに、大変さは二人になったからといって倍にはならないのです。多くのお母さん方が「二人目は嘘のように楽です」とおっしゃいます。私もそうでした。色々な事情はあるかと思いますが、できることなら子どもは複数いた方が、親にとっても子どもにとっても変な緊張感が無くなって良いようです。
一人目は 一生懸命だった割りにはうまくいかず、二人目三人目となるに連れてかわいいと思えるようになりました。勿論、上の子もかわいいんです、でも楽しむ余裕が・・・。
自分は一人っ子だった私の感想です。
(2009.8.1)