実はかわいがっていた柴ワンコが10日前、心臓病で亡くなり、元気が出ません。こちらの方が随分慰められていたのだと思います。うちに来たのは生まれて35日目、両手の平に載るほどでした。
ワンコを飼ったのは初めてではなかったのですが、ちゃんと育てようと何冊も本を買いこみました。なるほどと分かったつもりで対しても、噛んだりほえたり、お散歩では引っ張るし、うまくいきません。
困って訓練士に家庭教師に来てもらいました。ほんの数回で見違えるような名犬ぶり。きらきらした目をして訓練士を見上げ指示に従うのです。何が違うか・・・・、賞罰はその瞬間に、誉めるときはオーバーな位に、叱るときは毅然と厳しく・・・・メリハリがちがうのです。
ワンコが悪いのではなく、飼い主の私がダメなのが分かり、「私をしつけてください」と言いそうになりました。
赤ちゃんの間はとにかく大切にかわいがる。絶対の信頼感ができたところで、良いことをほめ悪いことは本人がまずいと感じるように、メリハリつけてタイミングよく賞罰を繰り返す。体罰は絶対しない。そうすることで一緒に暮らしやすくなり、外にでても受け入れてもらえます。
思ったのは、人間の子育ても同じだ、ということでした。ワンコと、大事なうちの子を一緒にするなんて 、と怒らないでください。
でも、本当に似ていることが多いです。しゃべれないだけでその分、人の気持ちは察するし、何かするときそれがいたずらに見えるときでも、必ず理由があります。
しつけは大事ですがそれより大切なのは、自分はこの人に絶対愛されていると言う信頼感だと思います。それがないとしつけという名の虐待になりかねないです。
うちのワンコは私が余り小さいうちからちゃんとしつけようと気負いすぎたせいで、どこか本当に安心してなかった様で、いまでもちょっと心が痛みます。
(2009.7.20)